観光客に大人気/宮古島まもる君です
関連グッズぞくぞく
島内の交差点などに立ち、市民の交通安全を見守っている警察官型ロボット「宮古島まもる君」。宮古島のマスコットとして観光客から注目を集めていて、「まもる君」と記念撮影する姿を見掛けることも。関連グッズも多数、販売されていて土産品としても人気が高く売れ筋となっている。
初登場は20年前
宮古島に警察官型ロボットが登場したのは1991年。交通安全への注意喚起を促すことが目的で、当初は立て看板を設置する計画だったが、立体型ロボットの方がドライバーの注意を引き付けるとの考えから、宮古島地区交通安全協会がまずは宮古本島内5カ所に導入した。その後2008年に10体、09年に4体増え、現在では多良間村を含む宮古島署管内の各地に19体が設置されている。
名前の由来
「宮古島まもる君」の名前が定着したのはここ数年の話で、その由来は定かではない。観光客が名付け、それが宮古ファンの間で広がり、次第に島内でも使われるようになったという説が有力と見られている。宮古フリークの歌手がライブでオリジナルな「まもる君の歌」を歌い広まったとの説もある。それ以前は「おまわり君」や「平良さん」と読んでいたと言う人も。
関連グッズ続々
人気の高まりに合わせて関連グッズも続々登場している。ボールペン、鉛筆、クリアファイルといった文房具、携帯ストラップなどは早くから商品化されていたが、最近ではクッキーや清涼飲料水、泡盛など食品にまで幅を広げている。中でも10年7月に発売された「宮古島まもる君プリントクッキー」は観光客を中心に高い人気を集めている。販売業者では「もともとは飲酒運転根絶につながればとの思いから発売した商品。思わぬ人気に驚いている。ほかの土産品と比べものにならないほど圧倒的に売れている」とこれだけの人気を集めることは予想外だったとの考えを示した。
「うた」も登場
最近ではすっかり耳馴染みの曲となった「宮古まもる君のうた」。宮古島の女の子2人組ユニット「パニパニJr」のデビュー曲として09年12月に発売されると、その明るく覚えやすいメロディーや踊りなどから、子どもたちに定着。幼稚園などのイベントで披露されるケースも多くなっている。さらに宮古島を舞台とした民放テレビの番組に2人が出演し歌を披露すると、反響はさらに広がり、その後沖縄音楽の携帯着うたサイトの週間ランキングで10週連続1位となる快挙を達成した。
さまざまな分野で活躍
宮古島市のイベント会場に登場したり、週間税務署長としてe-Taxで申告納税を呼び掛けるなど最近は活躍の場を広げている。メディアで紹介される機会も増えていて、CM出演依頼も数件、受けているという。今後、交通安全と宮古島のPRに、ますますの活躍が期待される。