小島亜矢さんグランプリ/なりやまあやぐまつり
子どもの部 親泊里奈さん
第6回「なりやまあやぐまつり」(主催・同実行委員会)が11日、城辺友利地区のインギャーで行われた。子どもの部、一般の部に計36人が出場し、宮古島を代表する教訓歌「なりやまあやぐ」を三線の弾き語りで熱唱。会場に詰め掛けた多くの聴衆を魅了した。審査の結果、子どもの部の最高賞に当たる御神山賞は平良第一小6年の親泊里奈さん、一般の部グランプリのなりやまあやぐ大賞には横浜市の小島亜矢さん(40)が輝いた。
午後4時から子どもの部がスタートし、小学2年生を含む11人が出場した。子どもたちは緊張した面持ちで舞台に立ちながらも歌い出すと堂々とした振る舞いで熱唱。会場の聴衆から喝采を浴びた。
この後一般の部がスタートし、外国人を含む島内外の25人が出場して自慢ののどを競い合った。水中もライトアップされた幻想的な舞台に立ち、日ごろの練習で磨いた三線の技術と歌を披露、聴衆を伝統的な芸能の世界に引き込んだ。
中でもグランプリに輝いた小島さんは圧巻。声量や発音、三線技術ともに審査員から高い評価を得た。
会場に訪れた市民は砂浜に陣取り、涼を誘う波の音と出場者の歌声に酔いしれた。一人一人の演奏が終わ
るたびに大きな拍手を送り、伝統文化を受け継ぐ出場者を激励した。
グランプリを受賞した小島さんは初出場で快挙を達成。2年前から宮古民謡を本格的に始めたという。最高賞に「野外で、しかも海の上で歌えて本当に気持ちが良かった。今後は宮古島に滞在して、もっと宮古民謡を学びたい」と話した。
この祭りは、「なりやまあやぐ」という貴重な文化を島内外にアピールして地域振興につなげることを狙いに開催している。同地区の住民が主体的に取り組んでいる一大イベントで毎年多くの出場者と聴衆でにぎわいを見せている。
各賞受賞者は次の通り。
【子どもの部】▽御神山賞=親泊里奈(平良第一小6年)▽第2位=国仲愛理(狩俣小4年)▽第3位=奥平乙斗(東小4年)
【一般の部】▽なりやまあやぐ大賞=小島亜矢▽金志川賞=ブリ・モハメッド▽インギャー賞=與那城美和▽天川賞=奥平徳松▽元島賞=砂川英恵
【もーやーの部】優勝=下地栄子・下地正子▽日本3B体操