第1次宮古ロケ終える/NHK「純と愛」
平良進さん、故郷で穏やかな演技
今年10月1日から放送を開始する宮古と大阪を舞台にしたNHK朝の連続テレビ小説「純と愛」の第1次宮古ロケーションは19日、予定していた収録をすべて終えた。総勢70人余りのロケ隊とキャストはきょう20日~21日にかけて那覇へ移動し、沖縄本島での撮影に入る。主要キャストの中で唯一人、宮古島市出身の俳優、平良進さん(ヒロイン純の祖父・真栄田弘治役)は17日に池間島で行われたロケーションで優しく穏やかな演技をみせていた。
朝ドラの宮古ロケは13日にスタートした。天候に恵まれてのロケ開始だったが、台風4号発生の知らせを受け、制作統括の山本敏彦チーフ・プロデューサーらロケ隊は撮影日程の調整を行いながら、撮影できるシーンを前倒しで撮影していったという。
ヒロイン狩野純役の夏菜さんもすっかり宮古に溶け込んだ様子。17日の池間島でのロケで、夏菜さんは「地元の高校生たちが、一生懸命、撮影に協力してくれたことに感激した。素直な生徒ばかりで宮古が大好きになった」と話し、「宮古の人たちのためにも、最高の演技を披露したい」と語っていた。
平良さんは、01年度放送の朝ドラ「ちゅらさん」で、「沖縄のおばあ」を熱演した平良トミさんの夫。出演が決まった当初、夫婦そろっての朝ドラ出演に、宮古の同級生から祝福の電話が鳴りやまなかったという。「宮古生まれ、宮古育ちなだけに感激もひとしお。故郷の良い面、悪い面の両方を知っているが、宮古の心の温かさを伝えられるドラマにしたい」と話した。
17日の池間島ロケでは、純の子ども時代の回想シーンを撮影。子役の安養寺可蓮さん(小6)に優しく語り掛ける「宮古のおじい」の姿を演じ切った。