社会・全般
2012年7月2日(月)9:00
高潮浸水に注意を/宮古島地方気象台
秋にかけ潮位上昇
宮古島地方気象台は、沖縄地方は夏から秋にかけて一年のうちで潮位が最も高くなるため、高潮や異常潮位による浸水被害に注意を呼び掛けている。
大潮時期は特に満潮の潮位が高い。台風や低気圧の接近による高潮や周囲水温が高く、海面が盛り上がっている暖水渦による異常潮位や副振動などの発生が重なると、沿岸の低地付近では浸水被害が発生する恐れがあるという。
台風3号が接近した6月4日の満潮時刻ごろには、台風の影響で下地の前浜港が浸水した。
高潮は台風や低気圧に伴う気圧降下による「吸い上げ効果」と風による「吹き寄せ効果」がある。
「吸い上げ効果」は台風や低気圧の中心付近では気圧が低く、海面を押しつける力弱くなるため海面が上昇する。気圧が1下がると海面は1㌢上昇するといわれている。
「吹き寄せ効果」は強い風が沖から海岸に向かって吹くことで、海水が海岸に吹き寄せられて海面が上昇する。
副振動 湾や港など陸や堤防に囲まれた海域などで観測される、周期が数分から数十分程度の海面の上昇現象。