宮古島でハブ初捕獲/平良港近くの公園内
生後半年から1年半の個体
県福祉保健部は23日、宮古島市平良でサキシマハブが発見、捕獲されたと発表した。宮古島ではサキシマハブは生息しておらず、発見されたのは初めて。本来いるはずのない島で見つかったことについて同部や宮古福祉保健所では「分からない」としている。今後、市民らから目撃情報などがあれば生態調査を進めるという。
捕獲されたサキシマハブは全長44
㌢、重さ16㌘のオスで、大きさから推測して生後半年から1年半の若い個体と見られる。
今月19日午後1時ごろ、平良に住む会社員の男性(19)が、平良港第1埠頭近く(平良西仲宗根、通称臨港道路沿い)の「ひらりん公園」内公衆トイレ近くのベンチで、職場の同僚2人と昼食中に発見した。
生きたまま素手で捕獲し、持っていた空のペットボトルに保管。その後、宮古福祉保健所に持ち込まれた。
同所は、ヘビを凍死させて県衛生環境研究所衛生科学班に送り、同科学班が鑑定していた。
同科学班は、薄い茶褐色の胴体に黒っぽい斑紋がジグザグにあることや、頭の形が三角形などからサキシマハブと断定したという。
発見、捕獲した男性は「最初は普通のヘビだと思った。よく見ると頭が三角の形だったので、もしかしたらハブかも知れないと思った。今思うと、危ない物を触っていたんだなと思う」とびっくりしていた。
発見現場近くの事業所に勤める男性は「まさか宮古でハブが見つかるとは。発見されたのが子供のハブなら、近くに親のハブがいる可能性もあるのでは…」と不安そうだった。