安全な社会づくりで協定/商工会議所と宮古島署
暴力団排除などで連携強化
市民が安全で安心して生活できる社会の実現を目指した宮古島商工会議所(下地義治会頭)と宮古島警察署(宮城英眞署長)の「犯罪の起きにくい社会づくりに関する協定」の締結式が13日、同会議所で行われた。下地会頭、宮城署長がそれぞれ協定書に署名、押印し安全安心な宮古島を目指し、連携強化に決意を示した。防犯関係で県内の商工会議所と警察署が協定を結ぶのは今回が初めて。
式で下地会頭は「この協定締結は日本商工会議所と警察庁が結んだ締結を受けて県内では初めて私たちが締結することになった。これを機に日本一安全で安心して生活できる宮古島を目指した取り組みを積極的に推進したい」とあいさつした。
また、宮城署長も「警察という組織は市民から信頼され、さらにその協力がなければその機能を果たせない。今回の締結は市民から大きな力をいただくことになり、会議所と一緒に取り組めることを心強く思う」と述べ、連携した取り組み強化を呼び掛けた。
この協定は、同会議所と同警察署が相互に協力して、犯罪の抑止、交通事故防止、暴力団の排除などの活動を推進し、安全で安心して暮らせる犯罪の起きにくい圏域実現を目指すことを目的としている。
協力の内容としては▽現役世代の防犯ボランティアへの参加促進、支援等▽防犯、交通事故防止、暴力団排除に資する情報の共有と防犯意識の向上に向けた広報啓発活動の強化などとなっている。
また、同会議所に加盟する会員企業に対して▽防犯に関する社会貢献活動▽各種犯罪認知時における警察等への通報▽事件・事故の被害者および傷病者等発見時の保護活動▽地域ぐるみによる各種防犯活動等への参加▽防犯カメラの整備等、犯罪抑止に配慮した環境整備▽交通事故防止活動推進▽暴力団排除意識の高揚―などについて、働きかけを推進するとしている。
締結式は、宮古島地区防犯協会の前川尚誼会長、宮古島地区交通安全協会の宮里敏男会長、宮古島地区少年補導員協議会の野原勝也会長が立会人として出席し、犯罪や事故のない宮古圏域づくりに向け、意識の高揚を図った。