ドーム型施設を計画/宮古島市
宮古空港東方に建設へ/17年4月に供用開始
宮古島市が全天候に対応するドーム型交流施設の建設計画に着手した。3日午前、下地敏彦市長ら市の幹部が会見し、事業計画の概要を発表。宮古空港東方に建設し、多目的使用が可能な人工芝のアリーナ面積は約3600平方㍍、収容人数は5000人規模になるという概要を示した。県内自治体レベルでは最も大きい施設になる。総事業費は約30億円、一括交付金を活用する。2017年4月の供用開始を目指す。
事業の名称はスポーツ観光交流拠点整備事業。年間を通して軽スポーツが楽しめるほか、地域の伝統文化に親しむことができる全天候型のスポーツ・伝統交流拠点施設を整備する。
年々増加している観光客やスポーツキャンプの受け入れ、地域で開催される大型イベントなど、雨天時にも対応できる施設環境を構築し、スポーツ、伝統文化の振興および宮古観光ブランドの確立を図る。
同施設は土地を賃貸して建設する方針。予定地は宮古空港の東方で、空港前の道路(県道243号線)から施設への距離100~200㍍のアクセス道路の造成を計画している。
敷地面積は約2万1000平方㍍。延べ床面積は約5000平方㍍で、人工芝を敷くアリーナ面積は3600平方㍍。ゲートボール場で6面、フットサル場なら2面配置できる。駐車場は約500台を確保する。
音楽コンサートやスポーツキャンプ、少年野球、グラウンドゴルフなど多目的利用が可能。災害時の避難場所としても使用できる。
屋内の電力は自然エネルギーの活用を検討、太陽光発電を計画している。
事業計画によると、13年度中に基本設計、実施設計を策定、14年度に造成・道路工事に着手し、15~16年度に施設建築工事を行う。
下地市長は「大型イベントが雨の影響で延期や中止になることがある。このようなイベントを予定通りに開催し、地域の活性化を図るためにも全天候型の施設が必要」と強調。「このような施設があれば、積極的にイベントを誘致することができる」と述べ、施設建設に伴う宮古島市の一層の振興に決意を示した。