新病院初の研修生/宮古病院
看護大生が助産師実習
県立宮古病院(安谷屋正明院長)で助産師研修を行っていた県立看護大学4年の慶留間里奈さん、島袋愛香さんの2人が24日、2カ月間の実務研修を終え、同病院での研修の様子などについて話した。2人の研修は同病院が新病院に移転して初めて。研修を通して2人は「責任の重さを痛感した」と述べ、「患者や家族に寄り添える助産師を目指したい」と抱負を述べた。
旧病院ではこれまでに2回、助産師を目指す大学生の研修を受け入れた。研修生の受け入れを行っている同病院OBの岸本和子さんは「新病院に移転し宿泊施設が充実するなど受け入れ態勢が強化された」と話し今後、積極的な研修生の受け入れが促進されることなどを話した。
慶留間さんは「宮古のゆったりとした環境の中で、皆さんがとても親切に指導してくれた。実際の現場では命に関わる重要な仕事であることをあらためて認識した。感慨に浸る暇もなかった」と述べ、大学卒業後は同病院での勤務も考えているという。
祖父母が宮古に住んでいるという島袋さんは「大好きな宮古に行きたいとの思いで研修先にこの病院を選んだ。少子化の影響で助産師は減少しているが、安心してお産ができる良きサポーターになることを目指したい」と語った。同病院での就職を希望している。
同病院看護師長の安座間和美さんは「2人とも一生懸命研修にいそしんだ。このような優秀な人材が宮古病院で勤めてくれることを願っている」と話した。
同大学実習コーディネーターの盛島幸子さんは「今後も研修生が宮古病院で研修を積み研さんできる環境をさらに整えたい」と述べた。
助産師研修は10人の新生児を取り上げるまで続き大学の単位に加算される。そのため、慶留間さんと島袋さんは、ほぼ2カ月間、ほとんど泊まり込みの状態で病院での研修に取り組んだ。2人は大学卒業後、看護師、保健師、助産師の三つの資格を取得し医療の現場で活躍する予定だ。