夏場ピークの22%占める/太陽光発電実績
「かなりの速さで普及」
宮古島市で現在、太陽光パネルで発電されている電力量実績は1日1万2500㌔㍗で、夏場のピーク時使用料の約22%を占めるまでに増加していることが分かった。開会中の宮古島市議会12月定例会一般質問で古堅宗和企画政策部長が、下地智氏の質問に対する回答の中で示した。
エコアイランドを目指す宮古島市では2010年度から、家庭用太陽光発電システム導入に補助金を交付するなど太陽光発電の普及、拡大に努めている。
古堅部長は現在の市内の太陽光発電量について、申し込みベースで1日に1万9300㌔㍗、実績では1万2500㌔㍗あることを紹介。宮古島の夏場のピーク時の電力使用量は5万7000㌔㍗で、そこに当てはめると太陽光発電だけで約22%を占めていることを説明した。
市では将来的な目標として、2030年までに太陽光発電の割合を40%とする方針を示す古堅部長。現在の22%という割合について「かなりのスピードで普及が図られていると思う」との考えを示した。
下地氏は、沖縄本島で企業などが計画している太陽光発電の規模が、12月中にも沖縄電力の受け入れ可能量の上限に達する見込みと報道があったことを取り上げ、宮古島の状況について質問。それに対し古堅部長は、沖縄電力に照会した結果、「当面は50㌔㍗未満の設備導入は系統接続に関わる制約を設ける予定はない」との回答を得たことを報告した。