儀間さんが最優秀/県老人の意見発表会
地域での役割訴え/宮古地区2年連続の快挙
【那覇支社】県老人クラブ連合会(白石武治会長)主催の第34回県老人の意見発表大会が23日、豊見城市立中央公民館で催され、宮古地区代表の儀間利津子さん(61)が見事、最優秀を受賞した。同意見発表大会での宮古勢の最優秀受賞は昨年大会の花城愛子さんに続き2年連続の快挙。儀間さんは「地域と共に」と題して、コミュニティーにおける高齢者の役割の必要性を訴え最優秀を射止めた。
同意見発表大会は、高齢者が地域社会で生活し活動する中で、地域福祉の発展のために日ごろそれぞれの立場で感じていることを発表し、生きがいや心豊かな活力に満ちた福祉社会の充実発展を期することを趣旨に毎年開催されている。
沖縄本島北部、中部、南部、那覇、宮古、八重山の6地区の代表が演台に立ち、それぞれの意見を発表した。
最優秀を射止めた儀間さんは、故郷池間島の小規模多機能型居宅介護事業所で勤務している経験を基に、地域の高齢者の様子や、無理をせず地域に溶け込み、ありのままの暮らしを維持し続ける中で、高齢者の地域社会における役割を獲得することができることを意見発表としてまとめた。
「泣くも人生、笑うも人生、ならば楽しく笑って生きていこう。高齢者の皆さん、あなたの役割は必ずあるはず」と力を込めて発表を締めくくり、会場から大きな拍手を送られた。
受賞後、儀間さんは「とても感激している。池間地域の皆さんや宮古老人クラブの皆さんに心から感謝したい。今後も介護予防のために、地域の高齢者の元気を手助けしていきたい」と受賞の喜びと抱負を述べた。