建設事業無災害で表彰/竹中土木、古波蔵組JV
宮古労基署が伝達
建設工事の全工期にわたり業務上災害(労災)が発生しなかったとして厚生労働省労働基準局長は、竹中土木・古波蔵組共同企業体(JV)の「建設事業無災害表彰」を決定し27日、宮古労働基準監督署(南隆功所長)で伝達表彰式が行われた。
同表彰は事業費6700万円以上で、労災保険額160万円以上の工事を対象に、工事の期間中、無事故・無災害であった事業所に贈られる。宮古管内では2009年以来5年ぶりの表彰となった。
竹中土木・古波蔵組JVは城辺友利で行われた12年度「宮古伊良部農業水利事業仲原地下ダム(モリガホ中央部)工事」を請け負い、12年9月21日から13年8月26日までの工事期間、無災害で完工した。
表彰式で南署長は「1年近くの工事期間、多くの関連業者や労働者が関わり危険な作業もあった上に、天候の影響も大きく受け苦労もあったと思う」と述べ、安全管理活動を徹底して行った結果としての同JVの工事無災害の達成をたたえた。
表彰を受けた竹中土木沖縄営業所の石松宗一郎所長は「表彰はとても恐縮している。工事の性質上、墜落・転落事故の発生しやすい工事環境であったが、朝礼時に安全帯点検や作業開始前の転落防止柵点検を行うなどし、作業員一人一人が安全管理活動を展開した結果として無事故を達成できた」と説明した。
南署長によれば、宮古管内では昨年1~12月までの期間、建設工事における労働災害発生件数は0件を維持しており、前年同期の4件発生に比べ、良好に推移している。企業の自主的な安全衛生活動を徹底推進することで、宮古地区の安全水準の向上が図られることに期待を寄せていた。