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教育・文化
2014年2月4日(火)9:00

県知事賞に杖実野さん/第9回おきなわ文学賞詩部門

俳句で岸本さん(鏡原小5年)奨励賞


第9回「おきなわ文学賞」の詩部門で県知事賞を受賞した杖実野高子さん(右)と随筆と俳句の2部門で入選した岸本梨々香さん=2日、那覇市のパシフィックホテル沖縄

第9回「おきなわ文学賞」の詩部門で県知事賞を受賞した杖実野高子さん(右)と随筆と俳句の2部門で入選した岸本梨々香さん=2日、那覇市のパシフィックホテル沖縄

 【那覇支社】第9回おきなわ文学賞(主催・県文化振興会)の表彰式が2日、那覇市のパシフィックホテル沖縄で催された。詩部門で一席(県知事賞)の宮古島市の杖実野高子(本名・池村高子)さん(54、会社員)や、随筆部門で佳作、俳句部門では奨励賞の岸本梨々香さん(鏡原小5年)ら42人の入選者に表彰状と副賞が贈られた。

 今回は小説、シナリオ・戯曲、琉歌、短歌、漫画など8部門に応募総数が前回の301点大きく上回る592点あり、応募の最年少は5歳、最高齢は92歳だった。一席の県知事賞には詩部門など6部門に6人が入選されたが、シナリオ・戯曲と漫画の2部門では該当作品がなかった。

 表彰式の後、杖実野さんは受賞作品「カールのついた髪」について「5年前に乳がんになり、抗がん剤治療前に夫に髪を切ってもらった時の気持ちや絆を素直にありのままに詩にした。初めて書いた詩。夫へのラブレターです」と話した。県知事賞には「最初は嘘だと思い何度も聞き直したが、うれしくて涙が止まらなかった。命の大切さをテーマに今後も書き続けたい」と喜びを語った。岸本さんは初応募で随筆「いつも想っていること」と俳句「無題」の2部門で入選した。「初めてなのでびっくりしたけどうれしい。俳句は遊んでいても考えられるので好き。おばあちゃんも優しく教えてくれるので楽しい。知事賞にも頑張ってチャレンジしたい」と話した。

 仲井真弘多知事(代読・湧川盛順文化観光スポーツ部長)は祝辞で「県民の多くが創作活動に取り組むのは、県民文化の振興につながり大変喜ばしい。受賞を機に今後も能力を遺憾なく発揮し、さらなる飛躍に期待したい」と述べた。

 杖実野さんや岸本さんらの入選作品は、第9回おきなわ文学賞作品集「はなうる」に掲載される。


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