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美ぎ島net
2014年3月30日(日)8:55

美しい海、残すためにできること/宮古島海の環境ネットワーク

まず捨てることを止めよう/出前授業で子どもたちの意識改革
 

 宮古島の海が好きで移住したIターン家族を中心に2011年結成された「特定非営利活動(NPO)法人「宮古島 海の環境ネットワーク」(春川淳代表理事)。定期的に海岸清掃を企画、運営サポート、海の環境保全のために各種海洋調査を企画、地域の子ども向け環境教育から出張授業までさまざまな取り組みで、海の環境を守り、次世代に美しい海(宝)を残したいと活動する。特に3月はおきなわサンゴ礁ウイーク(1日~9日)があり、会員の勉強会や親子観察会などが行われ、島の人たちへの周知を図った。


考えるより行動を!


池間島カギンミで行われた海岸清掃ではごみ袋(45㍑入り)約210袋を拾った

池間島カギンミで行われた海岸清掃ではごみ袋(45㍑入り)約210袋を拾った

 年間の活動は、海岸清掃事業、海洋調査事業、教育事業に7人の理事がそれぞれ分担で取り組んでいる。春川代表理事は「マリン事業に携わる会員が主で、活動はオフシーズンの10月から翌年4月までが多く、ビーチクリーンやごみの調査、勉強会、観察会などが行われる。みんなで守っていきたいという観点から、住民への呼び掛け、周知に力を入れている」と話す。

 16日、池間島のカギンミ海岸で行われた清掃は市民ボランティアも大勢参加して行われ、発泡スチロールやプラスチック製のブイ、ペットボトル、ロープ、空き缶などの漂着ごみを集めた。この日、収集したごみはボランティア用のごみ袋210袋分。ほとんどがリサイクルできない塩水に浸かった物で可燃ごみとして収集された。海岸清掃委員長の隈本剛さんは「定期的に回を重ねることで、海をきれいにしていきたいという市民の意識が高まってきている。漂着ごみの問題は別として、島内のごみはまず、捨てないことから始めたい」と行動することの大切さを強調した。

 2月に上映されたドキュメンタリー映画「みんなの海だから」(佐竹敦子監督)にも関わった理事たちは、池間島だけでなく全島の学校で上映会を開き、海辺の環境に関心をもってほしいと12日の多良間小学校からスタートした。18日は狩俣中学校で「海のごみ問題を学ぶ」をテーマに上映会が開かれ、最後は生徒たちの活発な意見や感想が交わされた。春川代表理事は「上映会は学校の要望があれば対応したい」と話し、子どもたちのごみ問題への関心に期待を寄せる。

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