11/22
2024
Fri
旧暦:10月22日 先勝 庚 小雪
社会・全般
2014年4月26日(土)9:00

風と波の影響で乗り上げ/伊良部沖座礁タンカー

国交省が事故報告書発表


座礁したまま放置されている小型タンカー「TJ88」=24日、伊良部白鳥﨑沖

座礁したまま放置されている小型タンカー「TJ88」=24日、伊良部白鳥﨑沖

 昨年1月14日午前0時ごろ、シンガポールの会社が所有する小型タンカー「TJ88」(99㌧・ウランバートル船籍)が伊良部白鳥﨑沖で座礁し、機関長の男性(当時60)が死亡、ソー・パイン船長(当時46)が行方不明になった事故で、国土交通省運輸安全委員会は25日、「風と波の影響で浅瀬に乗り上げた」などとした事故調査報告書を発表した。

 報告書によると、船長は離礁を試みたが無理と判断し、海上保安庁に救助を求めた。船長は乗組員に退船方法を指示せず、救命胴衣を着用してロープを使って最初に海に入った。乗組員5人はその後、救助された。

 機関長は事故発生当日、佐良浜港防波堤沖で漂流しているところを、捜索中の航空機に救助されたが、午後0時15分、死亡が確認された。

 航海中、船長は低気圧が接近していることを知り、伊良部島沖の海域に錨を降ろした。錨を降ろした状態で、船長は見張りを続けていたが、錨が海底をつかんでいないことに気づき、エンジンを掛け錨を揚げ、再度投錨を試みようとしたが、錨を揚げきれず、風と波の影響で白鳥﨑の東約2200㍍の浅瀬に乗り上げた。

 第11管区海上保安本部環境防災課はシンガポールの所有会社に対し、座礁船の早期撤去を指導しているが、所有者の行方が分からないことなどから、現在も座礁した場所に放置されている。現在、船内に油は残っていない。

 小型タンカー「TJ88」は売船され、2012年12月23日に横浜港を、船長と機関長ほか5人が乗り組み、シンガポール共和国に向けて回船中だった。


記事の全文をお読みになりたい方は、宮古毎日新聞電子版のご購読をお勧めします。
まずは2週間、無料でお試しください。

無料試読お申込み

すでに購読中の方はログイン

カテゴリー一覧

観光関係

2024年11月22日(金)9:00
9:00

宿泊税、県民にも課税へ

県検討委、税率2%で上限設定   【那覇支社】宿泊税の導入に向けた第3回観光目的税の導入施行に関する検討委員会が20日、県庁で開催され、税率2%で上限を2000円とし、県民にも課税する方針を確認した。離島住民が観光目的でなく宿泊するケースについては、…

2024年11月21日(木)9:00
9:00

宮古島北部の魅力PRへ

ローカル体験提供プログラム きょうからサービス開始/沖縄トヨタなど   沖縄トヨタ自動車(本社浦添市、野原朝昌代表)はこのほど、観光庁の「地域観光新発見事業」に採択されたことを受け、トヨタ・コニック・プロ(本社東京、山下義行社長)と宮古島観光協会(吉…

ID登録でパソコン、タブレット、スマートフォンでお手軽に!