友利、根間君が優勝/本社杯少年少女将棋大会
小中高36人が熱戦
第18回宮古毎日新聞社杯争奪全宮古少年少女将棋大会(主催・宮古毎日新聞社、主管・宮古島将棋クラブ「将龍会」)が27日、市中央公民館で行われ、小学生24人、中・高校生12人の計36人が日ごろ磨き上げた将棋の腕を競い合った。予選リーグを勝ち上がった小学生の部、中・高校生の部各4人で決勝トーナメントが行われ、小学生の部では友利大翔君(下地5年)が、中・高生の部では根間一徳君(宮古工業3年)がそれぞれ優勝した。
開会式で主催者あいさつした平良覚社長は「大会は将棋を通して少年少女の健全な精神と人間育成に資する目的で行っている。日本古来の伝統文化なので、マナーを守って礼儀正しく大いに大会を楽しんでほしい」と述べた。将龍会の平出雅也会長のあいさつに続き、同会の友利克成審判長が将棋の禁じ手や大会ルールを解説。ルール説明の後、予選リーグを開始した。
児童生徒は、それぞれの初戦相手と対局したが、覚えた定石通りに手早く駒を進める子や、じっくりと考えながら差し手を考える子などさまざまなスタイルで対局を進めた。
午前の予選リーグを終え、午後からは決勝トーナメントが行われ、小学生の部では友利君と昨年覇者の安元龍一郎君(平一小5年)が対局。両者とも序盤戦からゆっくりと考えながら駒を進めた。対局を競り勝った友利君は「焦って危ない局面があったが、後半に逆転することができた。去年の優勝者なので、やはり強かった。優勝できてうれしい」と話した。
中・高生の部決勝では根間君と東風平力君(下地中1年)が対局。「棒銀」で対局を進めた根間君を東風平君が一挙に攻め入り、一手詰め直前まで追い込んだ。根間君は「王手」の連続で形勢不利の局面を脱し、ピンチを逃れ逆転した。根間君は「最後の局面では完全に負けると思っていたが、相手のミスで勝つことができた。本当に強い相手だった」と話し、中学1年生ながら善戦した東風平君をたたえた。
表彰式では3位までの児童生徒に平良社長から表彰状が贈呈され、優勝者には本社杯の優勝盾が贈られた。結果は次の通り。
【小学生の部】優勝=友利大翔(下地5年)▽準優勝=安元龍一郎(平一5年)▽3位=與座光(下地6年)
【中・高生の部】優勝=根間一徳(宮古工業3年)▽準優勝=東風平力(下地中1年)▽3位=池城健斗(宮高1年)