総売上高7億5500万円/空港ターミナル社37期決算
前期比微減、減収増益
宮古空港ターミナル社(下地義治社長)は12日、第37期(2013年4月1日~14年3月31日)定時株主総会を市内のホテルで開いた。同期の総売上高は7億5517万円と前期(7億5844万円)に比べわずかに減ったものの、本業のもうけを示す営業利益は経費削減などで前期比約2倍の6009万円を計上する減収増益となった。当期純利益は3121万円(同比1244万円、66・2%増)、累積黒字は2億8610万円をそれぞれ計上した。
総会の途中に取締役会を開き社長に下地氏、専務に下地洋一氏を再任した。
下地社長はあいさつで、県が韓国や台湾などからの国際線導入を視野に「税関・出入国管理・検疫(CIQ)」施設を宮古空港に整備し、16年度からの供用開始を計画していることに触れ、新年度はその動きにしっかり対応していきたいと考えを述べた。
売上高は賃貸料収入と直営店売上収入が大きな比重を占める。
直営店売上は乗降客数が前期比約6万2000人(4・9%)減ったものの、前期並みの3億4777万円に止まった。賃貸料収入は3億254万円(同比0・3%減)だった。
経費は前年度に比べ2637万円減った。経費低減にはアルバイトの適正配置による人件費や水道光熱費の減少、建物付属設備などの償却終了に伴う減価償却費の大幅な減少などが影響した。
今後の課題や努力目標には①南国らしい癒やしの場となるよう花と緑にあふれた快適な空間づくり②保安体制の徹底③地元の素材を生かした菓子類や加工品、伝統工芸品の積極的販売-などを挙げた。
新取締役は次の通り。
下地義治(共和産業会長・再任)▽下地洋一(宮古空港ターミナル専務・同)▽宮城健三(沖縄振興開発金融公庫融資第一部長・同)▽川上好久(沖縄県副知事・新任)▽内間康貴(日本トランスオーシャン航空取締役企画部長・同)▽香取尚(全日本空輸宮古支店長・同)▽長濱政治(宮古島市副市長・再任)▽安田幾夫(琉球銀行常務・同)▽安村勇(宮古製糖社長・同)