来間島で永遠の愛誓う/南さん(東京都)夫婦
ムスヌン浜で挙式/パレードで島挙げ祝福
大好きな来間島に見守られて幸せ誓う-。島に伝わる文化を生かした新しい形のリゾートウエディング「来間島で『絆』ウエディング」が28日、来間島で盛大に行われた。この日、結婚式を挙げたのは2年前に島を訪れ島の魅力に魅了された東京都の南英一さん(30)と美恵さん(30)。ムスヌン浜で行われた式では、2人の家族や友人、島民らが見守る中、神事の後に誓いの言葉を述べ、結婚指輪を交換し来間島の青い空と真っ白な砂浜、そしてエメラルドグリーンの海に永遠の愛を誓った。
「絆」ウエディングは、アトリエウエディングプロデュース宮古島(砂川久美子代表)と現在NPO申請中の来間島大学(来間得良理事長)がチャペルウエディングではない来間島の特性を生かした新しいリゾートウエディングの形として「島婚」を提唱した。
今回は、ムスヌン浜で式を行い、式後は島内パレードで紅白もちを島の家々に配った。披露宴は来間島離島振興センターで行われ、島の人々を交えて盛大に2人の幸せを願った。
式を終えた英一さんは「念願の来間島で結婚式ができて本当にうれしい。想像していたよりも素晴らしい内容で感動した」と笑顔で振り返った。
妻の美恵さんも「式の前の神事も含めて本当に来間島で式ができて良かったと思う」と笑顔で話した。
2人は誓いの言葉で、子供ができたら来間島に連れてくる▽けんかしたら5分抱きしめ合って仲直りする-など4項目を誓った。
南さん夫婦は2年前に来間島を訪れた際に、島民に島の運動会に誘われ、島全体が家族のように運動会を楽しんでいる風景とそこに住む人たちに温かさに魅了された。
旅を終えて東京に戻ってからも2人は、来間島のことが頭から離れず「いつか結婚するなら、この美しい島で温かい島の人たちに見守られて素朴だけどいつまでも心に残る結婚式がしたい」と思うようになり、今回それが実現した。
2人の新たな門出を祝おうと島に訪れた家族や友人らも南国の美しい自然と島の人たちの温かさに包まれた「島婚」を楽しんでいた。