オリックス、宮古島キャンプ撤退/来年から宮崎に移転
プロ野球のオリックス・バファローズは25日、来年の1軍春季キャンプ地を宮古島市から宮崎市に移転することを発表した。同球団は1993年から22年間、宮古島市民球場を中心に春季キャンプを実施していた。同球団は「宮崎市より施設面の改善を含め熱心にお誘いをいただいた」としている。宮古での練習場、市民球場の老朽化が理由とみられる。2軍の春季キャンプは引き続き宮古島で行われる。
移転の理由として同球団広報部は宮崎市でキャンプをする巨人、広島、ヤクルト、西武、ソフトバンクと練習試合、オープン戦の日程調整が容易になること。5000人以上の観客が収容できる宮崎市清武総合運動公園SOKKNスタジアム(両翼100㍍、中堅122㍍)など、練習施設の充実を挙げ、「チーム強化のための最適な環境」だとした。
移転するキャンプ地は、宮崎市内の中心部や宮崎空港から車でそれぞれ約20分とアクセスが良く、ファンが気軽に来場できることも理由にしている。
また、宮崎市よりキャンプ地としての施設面の改善を含め熱心な誘いがあったことも明らかにした。
宮古島オリックス・バファローズ協力会長の長濱政治副市長は、球団からキャンプ地変更を打診されていたと言い、その理由として練習場の市民球場の老朽化を挙げていたという。
下地敏彦市長は25日に、球団側からキャンプ地の変更を正式に受けたという。「市としては、球団の意向にできるだけ沿いながら球場の整備や修復に努めてきたが、やはり新設の球場や関連施設には及ばなかった」とのコメントを発表した。