違法犬274匹を捕獲/13年度保健所まとめ
3割が狂犬病予防未接種
2013年度に宮古島市と多良間村で捕獲された違法犬は合わせて274匹、飼い犬や野犬にかまれてけがをした件数は31件で、捕獲数は昨年度よりも14匹増加し、咬傷件数は6件増加していることが宮古福祉保健所のまとめで分かった。犬の登録数は2121匹で、飼い主に毎年1回義務づけられている狂犬病の予防注射頭数は1329件と摂取率は63%に止まり、約3割の飼い主が義務を果たしていない。26日までは「動物愛護週間」。
捕獲された違法犬274匹のうち、飼い主に返還されたのが40匹(昨年度25匹)、引き取りが24匹(同22匹)、譲渡されたのが10匹(同12匹)で、203匹は県動物愛護管理センター(南城市)へ移送され、殺処分された。
犬にかまれけがをした31件のうち、飼い主不明と野犬は7匹。発生時に係留されていたのが13匹。そのほか、狂犬病予防注射接種済の犬はわずか6匹だった。
そのほか、犬猫の引き取り依頼も年々増加傾向にあり、19年度が22件だったが21年度は65件、24年度は98件となり、13年度は100件を超えて113件となっており、飼い主の責任感も問われている。
また、同所では放し飼いについても問題視しており、野犬化につながる恐れや、去勢・避妊していない犬、猫が、新しい野良犬、野良猫を増やす傾向にあることから、繁殖を望まない飼い主には避妊・去勢手術の徹底を呼び掛けている。
県獣医師会や宮古島市では、動物愛護思想などから飼い犬や猫の去勢避妊手術の助成を行っている。
同医師会では、健康な犬や猫合わせて350頭に避妊・去勢手術の費用の一部を助成している。
助成金は犬の雄と雌、猫の雌が5000円。猫の雄は3000円となっている。
募集期間は第1期が9月19日~11月29日。第2期が11月30日~来年1月9日まで。
市の助成金額は、犬の去勢が5000円、避妊が10000円、猫の去勢が2500円、避妊が5000円となっている。各問い合わせ先は、県獣医師会(電話098・853・8001)、市環境衛生課(電話75・5121)まで。