宮古島の民話百選出版/佐渡山さん
國仲さんは民話をCD化
「んきゃーん塾」を主宰する佐渡山政子さんはこのほど、「宮古島の民話百選(下)」を出版。視覚に障害を持つ國仲智江子さんは佐渡山さんが2013年に出版した「宮古島の民話百選(上)」のCD化を実現。2人は13日、市役所平良庁舎に下地敏彦市長を訪ね、完成を報告し本とCDを市に寄贈した。
「宮古島の民話百選」は、1976年に発足した「宮古民話の会」が地域の高齢者などから聞き取った宮古島の民話約2500話のうち100話を、宮古方言から共通語に書き換えて、当時「民話の会」メンバーだった佐渡山さん監修の下、13年に50話を集録した「上」が、昨年末に残り50話を集録した「下」が出版された。
國仲さんは、宮古島の民話を視覚障害者にも知ってもらいたいとの思いから、沖縄点字図書館に「宮古島の民話百選(上)」のCDがを要請したところ、図書館ボランティアの協力でCD化が実現した。
市長室を訪れた佐渡山さんと國仲さんは本とCD完成を報告。佐渡山さんは「市内小中学校の図書館に置いてほしい」として「宮古の民話百選(下)」36冊を寄贈。國仲さんは希望する視覚障害者10人にプレゼントするとともに、市立図書館で貸し出してほしいとして計20枚のCDを贈った。
下地市長は「宮古の民話をまとめてもらい、視覚障害者のためにCDにもしてもらいありがとう。図書館に置いて市民がいつでも聞けるようにしたい」と謝意を述べた。
佐渡山さんは、「上」完成時にも市内の小中学校へ寄贈している。
國仲さんは、「宮古島の民話百選(上)」が、全国最大の書籍データベースである「サピエ図書館」に収蔵されていて、宮古島の民話がパソコンを通じて全国で聞くことができること、今後は「宮古島の民話百選(下)」のCD化も目指すことも報告した。