沖縄ロックの魂を再現/宮古島で記念ライブ
往年のスターが出演
宮古島市制10周年とオキナワンロック50周年を記念するライブが22日、マティダ市民劇場であった。宮古島市出身のかっちゃんや「紫」など往年のロックスターが出演し、一世を風靡(ふうび)したオキナワンロックの魂を再現。ファンは激しいビートを刻むハードロックの世界に酔った。
ライブは午後5時30分に開演。はじめに次代を担う高校生が出演し、ダンスやライブで会場の雰囲気を盛り上げた。「EL・BIMBO」「マチュピチュ」「伊舎堂さくらバンド」のステージが続いた。
伝説のバンド「紫」のライブはこの日一番の盛り上がりを見せた。激しい演奏と歌声を響かせるパワフルなハードロックは多くのファンを魅了した。
大トリはかっちゃんバンドが務めた。白のスーツに身を包んだかっちゃんが登場すると、ファンは宮古島が生んだロックスターに歓声と指笛を送り続けた。
かっちゃんは太く響く声で熱唱。巧みな演奏に合わせて数曲を歌い、地元ファンの声援に応えていた。
実行委員長を務めた下地敏彦市長は「沖縄のロックを創ったのは宮古。これからのロックを育てていくのも宮古。市制10周年を記念し宮古でライブをやろうと決めてくれたロック協会に感謝したい」と述べた。
沖縄県ロック協会の宮永英一会長は「きょうは沖縄の未来を背負う多くの若者が出演した。宮古にはこんなに素晴らしいアーティストがいる。これからも温かく見守ってほしい」と会場のファンに呼び掛けた。
このライブは、県文化功労者賞を受賞した「ひげのかっちゃん」こと川満勝弘さんら宮古島出身者が築いたロックの歴史を広く市民に知ってもらうことなどを狙いに開催された。