安元、仲地君が優勝/本社杯少年少女将棋大会
26人が盤上の頭脳戦に挑む
宮古毎日新聞創刊60周年記念第19回宮古毎日新聞杯争奪「全宮古少年少女将棋大会」(主催・宮古毎日新聞社、主管・宮古将棋クラブ「将龍会」)が29日、平良港ターミナルビルで行われた。2部門に計26人が参加し、盤上の頭脳戦を繰り広げた。対局の結果、小学生の部は平良第一小6年の安元龍一郎君が2年ぶり2度目の優勝、中高生の部は宮古総合実業高校1年の仲地凌英君が制した。
大会は、日本古来の伝統文化「将棋」を通して、健全な精神と豊かな人間形成を図るとともに、将棋の底辺拡大を目的に開催している。今大会には小学生の部に17人、中高生の部に9人が参加した。
開会式で宮古毎日新聞社の平良覚社長は「宮古毎日新聞社は今年創刊60周年を迎えます。約20年間にわたり宮古将棋クラブと共に歩んできたことを大変誇りに思う。大会が無事に開催されるのも、宮古将棋クラブの平出会長や友利先生、会員の皆さまの協力のおかげです」と感謝した。
対局に挑む参加児童生徒には、「60周年の記念大会です。最後の一手まであきらめることなく頑張ってください」と激励した。
続いて将龍会の平出雅也会長が「19回も大会を提供できたのは、宮古毎日新聞のバックアップがあったからこそ」と感謝。子供たちに向けては「将棋は人間形成の上で有形無形のプラスがある。これからも将棋を好きになってますます励んでほしい」と話した。
この後、将龍会席主の友利克成さんが将棋のルールを説明。礼儀作法、禁じ手を含めて正しい将棋の対局を呼び掛けた。
この後、対局がスタートした。子供たちは日ごろの対局で得た知識と経験を生かし、相手の出方を見ながら熟考、一手一手に集中して将棋を指した。
対局の結果、小学生の部で2度目の優勝を飾った安元君は週に三回ほどお父さんと将棋を指すという。対局を振り返り、「2回戦で何度も王手をされて負けるかなあと心配したけど、ぎりぎりの差で勝つことができた」とにこり。「決勝は相手のミスを突いて優勝することができた。将棋は勝ち負けがはっきりするところが大好き」と話した。
一方、中高生の部を制した仲地君は初出場で宮古毎日杯の頂点に立った。対局中は指先を激しく動かして盤上の動きを読んだり、相手の表情を観察したりして頭脳をフル回転させた。優勝を決め「自分の力を試してみたくて参加した。勇気と元気で勝てました」と笑顔で話して優勝を誇った。
会場には父母ら関係者も訪れ、発想豊かな子供たちの将棋を見守った。