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社会・全般
2015年6月2日(火)9:00

「大神住民の誇り」/伊佐さんの叙勲受章祝う

花束を贈呈され祝福を受ける伊佐照雄さん(右)、中央は母親のツルさん、左は妻の美恵子さん=5月31日、大神島離島振興コミュニティーセンター

花束を贈呈され祝福を受ける伊佐照雄さん(右)、中央は母親のツルさん、左は妻の美恵子さん=5月31日、大神島離島振興コミュニティーセンター

 大神島出身で元海上保安官、伊佐照雄さんの瑞宝双光章(海上保安功労)受章祝賀会(大神自治会主催)が5月31日、伊佐さんの出身地である大神島で行われた。全住民約25人と、小中高の同級生、関係者ら大勢が集まり、島で初めてという叙勲受章を盛大に祝った。出席者は「小さな大神島から大きな賞に輝いた伊佐さんは、島の鏡であり住民の誇り」と祝福した。

 海上保安官になろうとしたのは「気象台で2年間勤務した時に培ったモールス通信技術を船舶の遭難通信に生かそうと思った」のがきっかけ。

 1974年に第11管区海上保安本部に採用され、石垣、宮古などの保安署通信課や巡視船で通信業務に従事した。2010年に本部巡視船「くだか」で定年退職。勤続年数約40年。

 自治会長の久貝愛子さんはあいさつで「私たちが毎日、安心、安全な生活を送れるのも伊佐さんのような方々の日々の努力と活躍のおかげだと改めて感じる。長年積み重ねてきた豊富な経験と知識を生かして、後輩たちの育成や地域社会の発展に貢献してほしい」と話した。

 これに対し伊佐さんは、海上保安官を目指した経緯やさまざまな人たちの助言や後押し、任務を帯びた業務の内容などを紹介し「これまで支えてくれた皆さんへの感謝の気持ちでいっぱい。いろいろな人たちとの出会いで今の自分があると思う」と感謝と喜びのあいさつを行った。

 祝賀会では親戚や同級生らが花束を贈呈したり、大浦高儀さんによる乾杯の音頭、辺土名清志さんによる民謡ショーなどが繰り広げられ大いに盛り上がった。

 伊佐さんは故吉雄さんとツルさんの長男。この日は、母親のツルさんと、大神島出身の妻美恵子さんも出席した。


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