伊良部大橋で通行規制/来年3月中旬まで
農業用管水路布設工事で
伊良部大橋は国営かんがい排水事業「宮古伊良部地区」の農業用管水路布設工事の伊良部導水路大橋工区工事に伴い、9月16日から2016年3月中旬までの間、伊良部側の一部が片側交互通行となる。沖縄総合事務局宮古伊良部農業水利事業所は、大橋利用者の理解と協力を呼び掛けている。
大橋上の片側相互通行場所は、最大3カ所。10月末までの準備工事期間は土日祝日は作業をしないため、土日祝日の交通規制はない。
本工事が始まる今年11月から翌年3月中旬ごろまでは24時間の通行規制になる。作業時間は午前8時30分から翌日午前2時までで、作業中は誘導員を配置、それ以外の時間帯は信号機を設置する。
本工事の交通規制場所は資材搬入口周辺が長さ45㍍、検査口は5㍍と10㍍の長さの規制になり、この区間は片側交互通行になる。工事は伊良部側にある資材搬入口から橋桁内に直径800㍉の鋼管を入れ、中央径間部に向け移動、順次溶接する。
伊良部島への送水は、仲原地下ダムから上野野原の宮古吐水槽に揚水し、そこから高低差を利用した「自然流下」で、伊良部に建設する牧山ファームポンドに送水する。
仲原地下ダムから宮古吐水槽までは7・2㌔。宮古吐水槽から牧山ファームポンドまでは16・1㌔。牧山ファームポンドの容量は2万6000立方㍍。
流量は最大で毎秒0・467立方㍍。通常の25㍍プール(25×12×1・1㍍、容量350立方㍍を想定)が約12分間で一杯になる量。
伊良部の受益面積は1351ヘクタールで、総事業費は523億円。事業工期は2023年までの予定。