大橋開通で2重の喜び/佐良浜、伊良部学区敬老会
1433人の長寿盛大に
伊良部地区の伊良部学区と佐良浜学区在住の70歳以上を対象とした市主催の敬老会が21日、伊良部公民館で開かれた。敬老会は佐良浜学区が午前、伊良部学区は午後に行われ、これまで島の振興発展に貢献してきた合計1433人の健康と長寿を地域住民や子、孫らが盛大な祝福した。伊良部大橋開通後初の敬老会に出席した高齢者たちは、大橋効果で島が活気づく中、豊富な経験を生かし島のさらなる発展への貢献に意欲を示した。
佐良浜学区(761人)
佐良浜学区の敬老会では計761人の長寿を盛大に祝った。子供たちを含めて多くの地域住民が楽しい余興を披露し、参加者の一層の長寿に期待を込めた。
下地敏彦市長は「ここ伊良部北区は、カツオ漁など漁業が盛んな地域。その最盛期の漁業を皆さんが支えてきた。伊良部北区および宮古島市の発展は皆さんの努力と労苦のおかげだ」などと式辞を述べた。
この後今年敬老会入りした20人が一人ずつ紹介された。名前を呼ばれると、男性は「はい!」と大きな声で返事をして立ち上がり、大きな拍手を浴びた。女性は会場の住民に深々と頭を下げて感謝を込めた。
代表して與儀勇英さんがあいさつし、「こうして先輩方の仲間入りができて感激している。先輩たちには島のしきたりや習慣、行事を教えてもらった」と感謝した。その上で「今後も先輩の知恵を学び、後輩に伝えていきたい。先輩方を手本にし、平和で明るい社会のために微力ながら尽くしていきたい」と決意した。
この後、佐良浜保育所の園児が踊りを発表。その愛らしい姿がお年寄りの笑顔と拍手を誘っていた。
市議会の真栄城徳彦議長や佐久本洋介副議長、県議会の座喜味一幸県議らは来賓のあいさつで761人の長寿を祝福した。
672人の長寿祝う/伊良部学区敬老会
午後から行われた伊良部学区の敬老会は、新入会員17人を含む672人のさらなる健康と長寿を祝った。
新敬老あいさつでは17人を代表して、平良玄一郎さんが「こうして地域全体で盛大に敬老会を祝ってもらい本当にうれしいし、感謝している。私たちが敬老者の仲間入りできたのも先輩方の指導のおかげ。これからも先輩たちと一緒に地域のために頑張りたい」と決意を述べた。
敬老会のオープニングでは、三線の早弾き演奏に合わせて新入会員が舞台前で踊り出し、一緒に踊るよう誘われた下地市長が踊りだすと、会場は盛り上がった。
いきなり踊りに参加させられた下地市長は「まさか自分が踊るとは思わなかったが、私も新入会員の皆さんと同い年なので断れなかった」と笑顔で述べ、会場から拍手を受けた。
そのほか、余興では伊良部保育所の園児による太鼓の演舞も行われ、元気いっぱいに踊る子供たちに会場から大きな拍手が送られた。