空の便2000人に影響/フェリーは全便欠航
台風21号が接近した影響で28日、宮古島を発着する空の便の多くが欠航し、約2000人の足に影響を及ぼした。きょう29日は平常運航を予定している。宮古島と多良間島、大神島を結ぶフェリーは全便が欠航となった。きょう29日の運航は海の状況を見て判断される。
日本トランスオーシャン航空(JTA)は、羽田発宮古行きの1便と、那覇発宮古行きの7便中4便、宮古発那覇行きの7便中5便が欠航。予約ベースで910人に影響が出た。午後3時台以降の那覇発3便と同5時台以降の宮古発2便、宮古発羽田行き1便のみ運航した。
琉球エアーコミューター(RAC)は那覇-宮古線の1往復2便、宮古-多良間線と宮古-石垣線の各2往復4便の宮古発着全便が欠航した。影響人数は118人だった。
全日空(ANA)も宮古-那覇線の6往復12便、宮古-関西線と宮古-石垣線の各1往復2便の宮古発着全便が欠航し、1082人の足に影響を及ぼした。
多くの便が欠航となったことから宮古空港は閑散としていたが、運航が再開した便の空席待ち手続きをする観光客や市民の姿も見られた。仕事で急に那覇へ行かなければならなくなったという会社員の女性(38)=平良=は「台風の影響もあるので行くのは無理かとも思ったが、とりあえず空席待ちをしようと空港へ来た。待ってみてだめであれば翌日の便で行くしかない」と語った。