陸自計画公開請願を採択/市議会常任委員会
地下水審は「一部採択」
開会中の市議会3月定例会は15日、常任委員会を開いた。総務財政委員会(嵩原弘委員長)と経済工務委員会(仲間則人委員長)は陸自配備計画に関する請願を審査した。駐屯地建設事業計画の公開を求める請願は総務財政委が採択。市地下水審議会の公開と議事録の公表を求める請願は、経済工務委が議事録の公表のみを求める「一部採択」の形を取った。審議会の公開には触れなかった。請願書は25日の本会議で委員長報告後、採決が行われる。
両委員会に付託された請願書は、いずれも「てぃだぬふぁ島の子の平和な未来をつくる会」(楚南有香子共同代表)が提出した。
陸自の駐屯地建設事業計画の早期公開を求める請願を審査した総務財政委では賛同の声が多かった。
真栄城徳彦氏は「計画がある以上、(公開を求めることは)当然のこと。われわれも早く知りたい。これを知った上でわれわれ議会も議論すべきだ」とした。
國仲昌二氏も「住民が知る必要がある。全面的に賛同する」と強調した。
一方で、垣花健志氏は慎重な姿勢を示し、「計画が上がっているのかどうか今は知り得ない。時期尚早ではないか」と述べた。
最終的に挙手で採決が行われ、賛成多数で同請願書を採択。意見書も認めた。
一方、経済工務委は全会一致で一部採択の形を取った。
請願に対して富永元順氏は「地下水を守るという趣旨は理解できる」としたものの「審議会の審議の公開という部分では審議会の立場を尊重する上で公開は適当ではない」と述べた。審議内容の公表は「議会としても審議内容は公表すべきだと思う」と語った。
てぃだぬふぁ島の子の平和な未来をつくる会共同代表・石嶺香織さんの話 一つは採択、もう一つは一部採択となったが、私たちの意志が議会に上がることはうれしい。審議会の公開ができないということについては納得がいかない。二つの請願が本会議で採択されれば、下地市長は自衛隊配備計画を公表してくれと防衛省に言わなければならない。また、審議会の議事録は公表しなければならないということは大きな一歩だ。今後は、地下水審議会がどのような結果を出し、下地市長がどう受け止めるか注目していきたい。民主的でない場合は声を上げていきたい。