ウインディまいばま 指定管理者を否決/市議会総務財政委
賛否同数、委員長採決で/4月以降、管理者不在も
市議会総務財政委員会は15日、ウインディまいばまを含む市ふれあいの前浜海浜広場の指定管理に関する議案を否決した。過去3年間、同施設を管理してきた業者を否定した形だ。採決では賛否が4人ずつに分かれたため、最後は嵩原弘委員長が否決を判断した。委員会表決の結果は25日の最終本会議で報告される。可決されれば、4月以降、ウインディの管理者は不在となる公算が大きい。
同施設の管理をめぐっては前日の委員会の中でも質疑が集中。多くの委員が市が選定した業者の事業計画の内容や収支実績、選定委員会でのプレゼンの方法などを疑問視し、指定管理者としての適性を疑った。
15日の討論で、真栄城徳彦氏は「この業者の事業計画書、決算報告書などの書類を点検したが、選定から漏れた会社の事業計画書を見てみるとなぜこの(市選定の)業者が選ばれたのか理解できない」と述べ、書類の不備やプレゼン方法にも疑問を投げ掛けた。
濱元雅浩氏も反対の立場から討論を行った。「トイレに張られている電話番号にかけてもつながらないなど管理の不手際が多く見られる。それを継続してこの企業に任せるということを否定したい」と述べた。
これに対して新里聡氏は真っ向から反論。「(この業者を指定しても)何ら差し支えない。調べていくと事件のことも言われなき中傷だという話だ。書類の不備は当局が直させるべきことであって、それをもってこの業者がだめだということにはならない」と賛成する立場を強調した。
同じく賛成の立場の國仲昌二氏は「行政の正規な手続きで決まったもの。否決というのがどこまでできるのか」と懸念した。
採決では、新里氏、國仲氏、新城元吉氏、前里光恵氏が賛成、真栄城氏、濱元氏、垣花健志氏、上地廣敏氏が反対し、賛否が同数になった。最後は嵩原委員長が否決の判断を下した。
そのほか、▽保良泉ビーチ▽吉野海岸利便施設▽サシバリンクス▽市体験滞在交流施設▽市池間島離島振興総合センター-の指定管理については可決した。