異議申し立てを2カ月放置/陸自配備計画協議書開示で
上下水道部が問題認める
「てぃだぬふぁ 島の子の平和な未来をつくる会」(石嶺香織・楚南有香子共同代表)が、陸上自衛隊配備計画についての協議書を市が不開示としたことを不服として、2月5日に提出した異議申立書が、約2カ月の間、市の判断で放置されていたことが分かった。石嶺代表が問題を指摘し抗議したのに対し、上下水道部の砂川嚴部長は23日、対応に問題があったことを認め、市民に謝罪と説明を行うことを約束した。
同会では地下水審議会での事前協議のために市に提出されていた協議書の開示を求め、1月15日付で市の情報公開条例に基づき行政文書開示を請求。それに対し市は同28日付で同会に不開示決定を通知。そこで会では2月5日、決定に不服があるとして市に異議申立書を提出していた。
本来であれば申立書を受理した市は速やかに手続きを進めなければならないが、申し立てを審査する市情報公開及び個人情報保護審査会に諮問が行われたのは約2カ月後の4月8日だった。
上下水道部庁舎で石嶺会長から問題の指摘を受けた砂川部長と担当職員は、2カ月もの間、放置状態となった理由として、部では審査会へ諮問することを決め、2月10日に総務課へ必要書類を提出しようとしたものの、個人情報保護審査会の委員を招集し、審査会を開催するまでに1カ月ほど要する見込みで、それまでの間に地下水審議会が終了し、協議書が公開されることが予想されるとして、手続きをストップさせておくよう指示されたと説明。担当職員は直接は聞いていないとしながらも、ストップさせる判断は副市長が下したと総務課担当者から聞いたと語った。
石嶺代表は、申請者に何の相談もなく、手続きをストップさせていたことに「都合の悪いことは受け付けないと言っているのと同じこと。市に都合の悪いことは副市長の判断で止められるということなのか」と強く批判した。