市長に退陣求める/学術部会報告修正依頼問題
市民が抗議 市役所に怒号
新聞の記事を下地市長に突きつけた市民は「今まで学術部会の報告を見たことがないと言っていたが、きょうの新聞では報告を受けていたとなっている。うそをついていたのか」と追及した。
これに対して下地市長は「報告書が出ていないとは言っていない。中身については話は聞いていますよと言っているが新聞はそう書いていない」と述べた。
学術部会の報告について「権限を越えている」と主張する下地市長に市民らは「心配があるからその記述になっている。市民には市長と防衛省が裏で計画を進めているとしか思えない。市民の命を守れない市長は辞めるべき」と訴えた。
興奮する市民の怒りの声がどんどん大きくなったことから、下地市長は説明を求める市民らをかき分けて、エレベーターに乗り込んだ。
宮古島・命の水・自衛隊配備を考える会の岸本邦弘代表は「市長自ら自衛隊基地の配備に向けて報告書を整え、修正していく姿勢はあり得ない。市長退陣に向けて行動する」と語気を強めた。
宮古平和運動連絡協議会の清水早子共同代表は「新聞を読んで飛んできた。学者の皆さんが下した良心の結論を改ざんしようとすることこそ権限を越えている」と怒りをあらわにした。
また、止めよう「自衛隊配備」宮古郡民の会の砂川洋子共同代表も「修正を求めた今回の行為は、絶対に許せない。市民に経緯を説明すべき。これからも子供たちのためこれからの島のために行動したい」と述べた。
「てぃだぬふぁ島の子の平和な未来をつくる会」の石嶺香織共同代表は「きょうの報道で市長の度重なるうそが分かった。自衛隊配備賛成派の人だって水が汚れて良いとは思っていないはず。市長は全市民の信頼を裏切る行動をしたと思う。市民に手間を掛けないように潔く辞職してほしい」と述べた。