協議書開示の結論下る/陸自駐屯地建設事業
市情報公開審査会 近日中に市長に答申
沖縄防衛局(防衛省)から宮古島市に提出された「陸上自衛隊駐屯地建設事業」に関する計画書・協議書一式の開示について審査する「市情報公開および個人情報保護審査会」(会長・饒平名正也弁護士)の第2回審査が6日、市役所平良庁舎で行われた。非公開で行われた審査の結果、開示の有無についての判断が下された。その結論は近日中にも下地敏彦市長に答申され、開示を求めている申請者にも示される。
今回の審査会は、宮古島市が市民団体2団体から請求された同計画書・協議書開示について「不開示」の判断となり、両団体からの「異議申し立て」を受けて、開催された。
先月19日に行われた第1回目の審査会後に、「てぃだぬふぁ 島の子の平和な未来をつくる会」(石嶺香織・楚南有香子共同代表)が提出していた異議申立書について、市が2カ月間放置していたことも判明し、上下水道部は対応に問題があったことを認めている。
今回の審査会には、この問題を掲載した新聞記事や当局が作成したこれまでの経緯についての資料も示された上で審査が行われた。
今後の手続きについて、委員の前津榮健沖縄国際大学学長は「答申結果はまず最初に諮問した市長に対して示される。その後に申請者にもその答申書は示される」と説明した。
さらに、答申書の取り扱いについては「一般論でいうと答申を受けて市長がどう判断するかは別の問題。例えば県内で審査会が『公開しなさい』との判断になった場合でも無視されたケースもある。それでも申請者が公開を求める場合は訴訟しかない」と述べた。
審査会で判断が下されたことについて、同会の石嶺共同代表は「2カ月も待たされているので、すぐに答申内容をまとめて、知らせてほしいし、これだけ待たされた責任の所在がどこにあるのかも知りたい。あと、沖縄防衛局の説明会が12日に予定されているので、少なくともそれまでには必ず今回の答申内容を示してほしい」と述べた。