各陣営 最後の訴え/参院選沖縄選挙区
あす投開票/きょう「打ち上げ式」
第24回参院選は10日に投開票が行われる。沖縄選挙区(改選1)には3氏が立候補しており、各選対本部は9日に選挙運動を締めくくる「打ち上げ式」を開催する。支持者を最大動員し、最後の訴えで勝利への決意を表明する。
沖縄選挙区に立候補しているのは届出順に、新人で幸福実現党県本部副代表の金城竜郎氏(52)、3期目を目指す自民党公認の現職で沖縄担当相の島尻安伊子氏(51)=公明党、おおさか維新の会推薦=、無所属の新人で「オール沖縄」を掲げる元宜野湾市長の伊波洋一氏(64)。
各選対本部は運動の最終段階に入り、早朝から主要道路でドライバーらに手を振り支持を訴え。政策やマニフェストを分かりやすくまとめたパンフレットやビラなどを配布し、浮動票の獲得に全力を上げた。
金城氏宮古島後援会長の宮城隆氏は「自衛隊配備を明確にしたことで、容認派から支持を得ている。消費税は下げるにこしたことはなく、企業から共感されている」と現状を分析した。
2009年に立党して7年。これまでに地方議員7人を誕生させているが、国会議員はゼロだ。「今回はぜひとも当選させて国会に送り込みたい」と意気込みを示した。
島尻選対本部幹部で市議会与党議員団会長の真栄城徳彦氏は「県議選は分裂選挙で、ぎくしゃくしたが、現在では払しょくできている」と述べ、各与党市議が地元後援会を中心に活発な集会を開いていることに手応えを感じている様子だ。
「来年の市長選のことはもちろん頭に入っている。それに向け1万5000票は獲得したい。問題は投票率だ」と強気だ。
伊波後援会共同代表の下地学氏は「全県的には優位と伝えられているが、最後まで油断は禁物」と気を引き締める。
「宮古で獲得した県議選での票(8600票)に、どれだけ上積みが図られるか」と課題を上げ、「後は投票率がどこまで伸びるかでしょう」と話した。「宮古では保守優勢だが、票差を縮めて来年の市長選につなげたい」と語った。