旅客数が10万人突破/大型クルーズ船就航で
10月末までに13万人見込む/第2回客船誘致連絡協
2016年度第2回クルーズ客船誘致連絡協議会の幹事会が30日、平良港ターミナルビルで行われ、入港実績やアンケート調査結果が示された。実績については4月からこれまでに来島した乗客数は10万3196人で10月末までに残り18回の寄港予定があり、最終的には約13万人を見込んでいる。また、旅客アンケートの結果では「自然・風景」で満足度が高く、再来島を希望する回答は95%を超えていることも報告された。
今年の大型クルーズ船の宮古島への寄港数は、4月3日から8月29日までに70回。今後10月末までに残り18回の寄港を予定している。
さらに月以降も新たに10万㌧級の「コスタフォーチュナ」の就航を現在調整しており、実現すれば11、12月に6回。来年1月に2回の合計8回の就航を予定している。
旅客に対するアンケート調査結果では、最も満足度が高かったのが「自然・風景」と「ホスピタリティー」で、特に島内の美しいビーチが高評価を受けている。
一方で評価が低かったのは「Wi-Fi」で、下崎ふ頭では無料「Wi-Fi」を3月に敷設されたものの、回線容量が不十分で市街地周辺での整備も含めて課題となっていることが示された。
それでも全体的には、「また宮古島に訪れたい」との回答割合が95%を超えて、クルーズ船寄港先としては高い評価を受けている。
そのほか、「リブラ」など複数の船を就航しているスタークルーズ社側も宮古島の就航について好印象を持っており、来年も今年と同じかそれ以上の寄港数を予定していることが説明された。
また、台風の影響でクルーズ船が今月24日に初めて2隻同時に寄港し、約4000人の乗客が訪れた際の状況とそれを踏まえた課題についても紹介された。
課題については、2隻の旅客が下船時にツアーバスとフリーの客が混在し、タクシーがすぐにはけて、回転を多くしたいバスが待つ状態になったことなどが改善すべき項目としてあげられた。
さらに、島のタクシー166台のうち、143台が何らかの形でクルーズ客向けに稼働したことで、住民や国内観光客等から配車要望が多く、ホテルや住民等から多くのクレームが寄せられたことも報告された。