野党勢力が選考委発足/来年市長選
委員長に下地学氏 /候補者絞り込みへ
来年1月の市長選挙に向けて、翁長雄志県政と連携し「オール沖縄」を掲げる宮古島市の野党勢力が6日夕、市内で会合を開き候補者選考委員会を発足させ第1回委員会を行った。委員長には下地学氏が就任し、6項目の選考基準や候補者の擁立は、選考委員会の全会一致を原則とすることを確認した。また、同時に施行される市議会議員補欠選挙についても、市長選の考え方を基本とし相乗効果が期待できる人物の擁立を目指す。
下地委員長は「これから自薦、他薦で候補者の名前が挙がってくると思う。委員会では幅広い層から支持が受けられ、選考条件に最も合致する人物を候補者として擁立したい」と話した。
選考基準は▽人格・見識ともに優れ、宮古島全体で広く支持が得られる人▽政治理念が明確で行動力・実践力のある人▽現市政の刷新を図り、市民本位の市政を目指し、宮古島市の将来を展望する明確なビジョンを有する▽宮古島住民の「命の水」を守り、下地島・宮古島の軍事利用と新たな基地建設に反対し、平和交流と経済振興に真摯に取り組む▽憲法の精神にのっとり、住民の福祉と平和・民主教育を推進する▽翁長県政と連携し、オール沖縄で「建白書」の実現に向けて取り組む-の6項目となっている。
選考委のメンバーは、旧市町村の地域代表や各組織、団体の代表と亀濱玲子県議、奥平一夫前県議のほか上里樹氏、新城元吉氏、國仲昌二氏の3市議を含めた計22人で構成。今後、協議を進め、候補者を絞り込む。
候補者擁立について、一部関係者からは「革新勢力だけでなく、現市政の刷新を求める保守、中道を含めた幅広い層に支持を得ることができる人物が選挙戦勝利には絶対に必要」との声も上がっている。