怒号飛び交い開催できず/陸自配備説明会
会長の独断に不満爆発/千代田部落会 防衛局の説明至らず
千代田カントリークラブへの陸上自衛隊配備計画に伴う千代田地区説明会が13日、千代田部落公民館で行われたが、配備賛成派の根間啓次部落会長が今回の説明会開催について、役員との調整も行わず一方的に日程の設定や非公開とする実施方法について独断で進めたことに住民から強い不満の声が出され、公民館内には一時怒号が飛び交った。結局、防衛局の説明には至らず、部落会役員と防衛局側が、今月21日の開催で再度調整することを確認した。
説明会後、マスコミの取材に応じた根間会長は、自らは配備賛成であることを強調した上で、役員のほとんどは反対派なので役員の判断を仰がずこの日の開催に至ったことを認めた。
説明会が開催できなかったことについて、根間会長は「別に申し訳ないとは思っていない。このやり方は常識だと思っている」と主張した。
さらに「役員のほとんどは反対で私は賛成。反対派も悪いし自分も悪い。自分だけの問題ではない。役員は反対しているから相談もできない。4人の役員のうち3人が反対しているので話し合ったらかなわない」と述べた。
会場の入り口では、配備賛成派の住民が進入防止用のロープを設置して、千代田地区住民以外が敷地に入ることを拒み続けた。
公民館前では「なぜ非公開なのか」「この問題は島全体の問題。もっとオープンにすべき」などの声が出された。
今回の説明会は、同部落会の根間会長名で千代田地区住民に開催の案内文が届けられた。
その文面には 今月2日に防衛省の職員から配備計画について説明を受けたことが示された上で「現在の千代田部落には、正しい情報が不足しており、さまざまな憶測が飛び交っている状況であると率直に私は感じた」として説明会に多数の参加を呼び掛けていた。
さらに、説明会前日にはマスコミに対して非公開で開催することが伝えられるなど、その手法については説明会開催前から、同部落の役員や住民からは不満の声が出ていた。