最大瞬間30.3㍍/台風17号
宮古、一時暴風域に/1000世帯で停電も復旧
大型で強い台風17号は27日、宮古島地方を一時暴風域に巻き込みながら西北西に進んだ。気象台は同日午前4時37分に暴風警報を発表した。最大風速は下地島で22・1㍍(午前4時19分)、最大瞬間風速は30・3㍍(午前9時56分)をそれぞれ観測した。宮古島市内は、一時、約700戸が停電したが、昼ごろまでには復旧した。多良間村では340戸が停電したが、同日午後5時までには全面復旧した。
台風17号は27日午後6時現在、台湾にあって、勢力をやや弱めながら1時間におよそ25㌔の速さで西北西に進んでいるとみられる。
宮古島地方からは次第に遠ざかる見込み。気象台は、台風が遠ざかっても沿岸の海域にはうねりが残るため、海岸や海には絶対に近づかず、海岸付近の高波に厳重に警戒するよう呼び掛けている。
中心気圧は955ヘクトパスカル。中心から半径約220㌔以内は、風速25㍍以上の暴風域。中心付近の最大風速は40㍍、最大瞬間風速は55㍍。北東側に半径約560㌔、南西側約500㌔以内は風速15㍍の強い風が吹いている。
宮古島に発令されていた暴風警報は27日午後1時39分、多良間島は午後4時8分にそれぞれ解除した。
28日に予想される最大風速は18㍍、最大瞬間風速は30㍍。いずれも南東の風。宮古島地方の強風の終わりは明け方ごろの見込み。沿岸海域はうねりを伴い、波の高さが6㍍と大しけとなる見込み。
大型で強い台風 風速15㍍以上の半径が500㌔以上800㌔未満で、最大風速が33㍍以上、44㍍未満の台風