自然保護に決意新た/飛来する環境守ろう
サシバ保護パトロール出発式
2016年度サシバ保護合同パトロール出発式が7日、市伊良部庁舎玄関前で行われた。県自然保護課、市環境衛生課、野鳥の会など関係機関が参加した。宮古島に本格的な秋の訪れを告げるサシバの渡りは、寒露のタカ渡りともいわれ、この時期に、繁殖地から宮古島などを中継して、越冬地に南下する。参加者はサシバが飛来する島の自然環境を守ろうと決意を新たにした。
出発式で県自然保護課の古田さゆり主事が「この活動も今年で44年目を迎える。県もサシバが訪れるこの素晴らしい自然環境を次代に引き継ぐため各種施策を積極的に推進する」と金城賢課長のあいさつを代読した。
伊良部中学校生徒会長の高志保聖羅さんは「きょうのパトロールでサシバ保護を多くの人に強く訴えたい」
伊良部高校自然クラブ副部長の仲原祐希実さんは「島の自然環境を調査するために、楽しみながら活動し、学んでいきたい。そしていつまでもサシバが飛来する島であるよう、自然環境を守っていきたい」とそれぞれ活動への意気込みを語った。
式後、宮古島署のパトカーを先頭に、島内を広報パレードし、サシバなど野鳥の保護を広報した。
県自然保護課、伊良部中高等学校の生徒、宮古野鳥の会会員らが8~21日まで、市伊良部庁舎で飛来数のカウント調査を行う。宮古野鳥の会は16日午後3時からサシバ市民観察会を予定している。