B787型機が初就航/ANA
最新鋭機 満席で東京から
全日本空輸(ANA)が18日、羽田-宮古線に米ボーイング社の787-8型機を初めて就航させた。座席数は335席。初日は満席で着陸した。今後は来月24日、5月4~6日、6月中旬~下旬の週末、7月14日から8月31日までの多客期に運航する予定だ。
787型機は全長56・7㍍。幅は60・1㍍ある中型機。座席数は那覇-宮古線で使用されている737-800型機と比べて168席多い。機体の胴体や主翼に最先端技術が導入されており、世界の航空各社が納入する最新鋭機だ。
宮古空港への初就航は午後3時前。その機影を一目見ようと送迎デッキには複数の市民が来場し、空港周辺道路にも10台以上の車が列をなした。それぞれカメラを手に787型機就航の瞬間を待ち、離発着の様子を映像に収めていた。
ANAは4月以降、羽田-宮古線に767-300型機を通常運航させる。787型機は多客期に投入するが、予約状況によっては同機に切り替える方針だ。
機材大型化の背景には急伸する観光需要がある。観光客が70万人に達する勢いを踏まえて、宮古島への送客に力を入れる。
宮古空港では、宮古島観光協会のメンバーが787型機に搭乗して来島した観光客らを出迎えた。
池間隆守専務理事は「機材の大型化は大変ありがたいこと。宮古島の認知度が上がっているということでもある」と感謝を込めて話した。その上で、「来月からは(羽田-宮古線に)767型機を通常時に運航させる。さらに多くの観光客が訪れると思う」と一層の観光振興を期待した。