保守系議員退席で流会/市議会3月定例会
「議会にわびていない」/石嶺市議のFB投稿めぐり
宮古島市議会議員の石嶺香織氏(36)が「陸上自衛隊が来たら、絶対に婦女暴行が起こる」などと自身のフェイスブックに投稿した問題で、保守系の市議が22日、石嶺氏の一般質問を前に退席し、議会が流会した。退席前に理由を述べた平良隆氏は報道陣の取材に、21日の石嶺氏の弁明内容のほか、「議会にわびていない」と石嶺氏の姿勢を批判。23日以降も石嶺氏の謝罪がなければ議場に戻らない考えを示した。石嶺氏は「すでに謝罪している。もう一回謝罪しろというのはいじめと嫌がらせではないか」と反論した。
石嶺氏が質問に立とうとしたところ平良氏が休憩を求め、複数の議員とともに退席する意思を示した。
平良氏は石嶺氏がフェイスブックに投稿した内容が全国に波紋を広げているとし、「本人からみんなに謝罪するのが当たり前だがこれも謝罪しない。反省の色も見えない」と退席の理由を説明した。新保守クラブの西里芳明氏も「同じ理由で退席する」と述べた。
棚原芳樹議長が「定足数を欠く恐れがあるので退席しないようお願いする」と着席を求めたが、この制止を振り切る形で最終的に14人が議場を後にした。
退席議員は平良氏、西里氏のほか、前里光健氏、下地勇徳氏、粟国恒広氏、平良敏夫氏、上地廣敏氏、仲間則人氏、嵩原弘氏、下地明氏、佐久本洋介氏、前里光恵氏、垣花健志氏、新里聡氏。残った議員は10人となり、定足数の13人に達しないため休憩となった。
その後、棚原議長と池間豊副議長が会派を回って調整を図ったが、不発。午後4時前に開始ブザーを鳴らして着席を求めたが、退席者14人に富永元順氏を加えた15人が戻らなかった。
定足数に達しないため延会手続きも取れず、この日の議会は流会となった。
流会後、取材に応じた平良氏は、21日の石嶺氏の弁明内容に触れ、「辞職勧告するのは議会制民主主義ではないと言った」と不満を漏らし、「議会は数で最終的には決定するもの。そういうことを言われる筋合いはない」と反論した。
また、石嶺氏のフェイスブックへの投稿によって議員個人にも抗議メールが届いていると主張。「議員個人にもきている。議会の品位を傷付けているのにそれをわびない。ぼくらはそれだけ言われているから議会の壇上で議会にわびなさいと言っている」述べ、議会議員に対して謝罪がないことも退席理由に挙げた。
一方の石嶺氏は、辞職勧告決議に関する弁明内容に対し「決議案に対する私の考えなので、(弁明は)訂正しない」と強調。「それをわびろというのは撤回してひれ伏しなさいということでしょうか。まったく分からない」と反論した。
議員への謝罪には「個人的な話であって、それは議会の公式の場でやることなのか」と疑問を呈した。
市議会3月定例会は日も一般質問が予定されている。流会措置となり質問できなかった石嶺氏は1番手で登壇するが、現状では開会が難しい状況だ。