石垣君(小学の部)、友利君(中高の部)優勝/本社杯将棋大会
初心者や強豪36人対局/下地の児童生徒が上位独占
第21回宮古毎日新聞社杯争奪全宮古少年少女将棋大会(主催・宮古毎日新聞社、主管・宮古将棋クラブ「将龍会」)は4月30日、本社3階多目的会議室で決勝までが行われ、25人が参加した小学生の部は石垣凜空君(下地小6年)が優勝した。小学生の部は、上位3位までを下地小の児童が独占したほか、11人が出場した中・高校生の部も下地中の友利大翔君(2年)が制した。
初心者から強豪まで誰でも参加できる大会。予選リーグと決勝トーナメントで対局し、頂点を目指した。
最年少は小学1年生で、このうち、安元文章君は予選リーグを突破。12人で争う決勝トーナメントでは、上級生を破りベスト8に進出する快挙を見せた。女子3人も出場し、男子と対局した。
会場には、児童、生徒たちの保護者が詰め掛け。宮古で開催される唯一の将棋大会を静かに見守った。
表彰式では、各部の優勝者に賞状と盾が、準優勝と3位には賞状がそれぞれ贈られた。
大会の審判長を務めた将龍会の友利克成事務局長は、講評で、守備の陣形の一つである「穴熊囲い」が多かったことを指摘。「他の戦法も考えて対局すれば、将棋の面白さがさらに広がる」と話した。
開会式であいさつした宮古毎日新聞社の平良覚社長は、「昨年9月に新社屋が完成したことで、主催事業としては社屋で開催する初めての記念すべき大会となる」と喜んだ。その上で、「打ち始める時には『よろしくお願いします』、対局終了時には『ありがとうございました』と互いに大きな声であいさつしてください」と述べ、将棋を通して健全な精神と豊かな人間形成の育成という同大会の趣旨を強調した。
将龍会の平出雅也会長は「将来、『将棋を覚えていて良かった』『友達ができて良かった』と思ってくれればうれしい。ここに参加している人たちがこの大会を引き継ぎさらに発展させていけば、これ以上のことはない」とあいさつした。
友利事務局長は、歩兵を同じ列に2枚打つ「二歩」や、持ち駒の歩兵を使って、王将を詰めの状態にする「打ち歩詰め」などの禁じ手(反則)を説明し「ルールやマナーを守って、楽しく指しましょう」と呼び掛けた。
結果は次の通り。
【小学生の部】優勝=石垣凜空▽準優勝=上地拓真▽3位=源河璃玖(以上、下地小6年)
【中・高校生の部】優勝=友利大翔(下地中2年)▽準優勝=羽路元喜(砂川中1年)▽3位=安元龍一郎(平良中2年)