「基地なき平和な島を」/宮古島5・15平和行進
雨の中200人が訴え/陸自計画地を新コースに
宮古島5・15平和行進が13日に市内で行われ、市民団体や労働組合のほか一般市民の計200人(主催者発表)が参加し、「自衛隊配備に反対」などとシュプレヒコールを上げながら約10㌔の道のりを行進した。今回は陸上自衛隊の配備計画が進められている千代田カントリークラブもコースに盛り込み、建設阻止を訴えた。また、行進後には平和とくらしを守る郡民大会を開催。先島への自衛隊配備や辺野古新基地建設反対を求めて闘い抜く大会宣言を採択した。
今回は沖縄平和運動センターの山城博治議長も行進に参加。午後2時から大嶽城趾公園前駐車場で行われた出発式では参加者らと一緒に「ガンバロー三唱」を行い、基地のない平和な沖縄を取り戻すことを誓い合った。
同センター宮古島の下地朝夫議長は、中心課題として▽辺野古新基地建設阻止▽下地島空港の軍事利用反対▽憲法改悪・共謀罪新設反対▽先島への自衛隊配備に反対-を挙げ「私たちはすべての軍事基地の撤去を市民に訴えていく」と連帯を呼び掛けた。
行進は午後2時30分ごろからスタート。参加者は時より強い雨と雷の音が響く中、行進した。
参加者たちは、それぞれが所属する団体の旗やのぼりを掲げて雨の中を歩き、平和で豊かな宮古島を後世に残すことを願いながら市民に「平和な島を取り戻そう」と呼び掛けた。
行進の中では、拳を突き上げ「陸自配備反対」「新基地建設阻止」「下地島空港軍事利用反対」「憲法改悪反対」とシュプレヒコールを上げた。
行進を終えると、市役所平良庁舎前で宮古郡民大会が開催された。大会では「復帰から45年目を迎えたが米軍基地が居座り続け。強化拡大されて沖縄の戦後はまだ訪れていない」と、沖縄の現状を問題視。さらに「戦争につながるすべての策動を許さず平和で自然豊かな宮古島、沖縄、日本を子や孫の未来に引き継ぐために闘う」とする大会宣言を採択した。