宮古への分校開設に手応え/市議会9月定例会一般質問
宮古の学生受け入れも/台湾の大学視察で市長
宮古島へ分校を開設したい意向を示している台湾の長栄大学について、同大学を視察した下地敏彦市長は「やる気は十分にあると思う」と分校開校へ手応えを感じた考えを示すとともに、同大学では宮古島の学生の受け入れも視野に入れていることなどを市議会9月定例会一般質問で濱元雅浩氏の質問に回答した。
4日に台湾入りした下地市長は5日、台南市にある同大学を訪問。視察を行ったほか、宮古島への分校開設を前に交流を推進していくことを確認する覚書を交わした。
濱元氏から視察の感想などを問われた下地市長は、視察のため台湾最北部にある台北の空港に到着したところ、台湾南部にある台南市から学長らが出迎えに来たことを説明。「その熱意に本当にびっくりした。本気で、やる気は十分にあると思った」と語った。
宮古島に分校が設置されることで宮古島の教育や国際交流が向上する機会になるとの考えを示す下地市長。「台湾から来る学生だけでなく、宮古島の学生も一緒にやりたいという意向があれば受け入れたいという。そして最終的には長栄大学まで来てもらって台湾の学生と交流してほしいということだった」と交流に積極的な姿勢を示していることを紹介した。
分校が入居する施設としては、市役所総合庁舎完成後の現在の市役所庁舎を活用する方針を説明。開校のめどは3、4年後で、最初は小規模の人数でスタートするとの見通しを述べた。
分校誘致に伴う金銭的負担の有無についても質問した濱元氏に対しては、企画政策部の友利克部長が現時点では大学側から財政的支援の要請はないと答弁。市としては施設の賃貸料を減免する可能性はあるとの考えを示した。
視察や覚書締結などの詳細については下地市長が14日に会見を開き発表する。