クルーズ船 乗客から使用料徴収へ/市議会9月定例会
20年4月導入目指す/専用岸壁供用開始合わせ
長濱政治副市長は19日、クルーズ船で来島する乗客から新たに港湾施設の使用料を徴収する方向で検討を進めていることを、市議会9月定例会の新里匠氏の一般質問に対する答弁で明らかにした。実施時期は現在、平良港漲水地区北防波堤で整備を進めているクルーズ船専用岸壁が供用を開始する2020年4月に合わせ導入したい考え。
クルーズ船乗客からの使用料徴収は、那覇港管理組合が今年8月、那覇市若狭の那覇クルーズターミナルに寄港する乗客1人に付き280円の施設使用料を新設する条例改正案を可決し、20年1月からの徴収を予定している。
一般質問で新里氏は、那覇港管理組合が施設使用料の徴収を決めたとの報道があったことを紹介し、宮古島市でも導入できないか市当局の考えをただした。
それに対し長濱副市長は「20年4月のクルーズ船専用岸壁供用開始に伴い、受け入れ施設や二次交通施設整備を行うことから、新たな施設利用料の徴収は必要であると考えている」と答弁。現在は平良港に接岸する際にクルーズ船から係船料を徴収しているが、今後はそれに加え乗客から使用料を徴収する方向で検討を進めていく考えを示した。
マスコミの取材に対し長濱副市長は、クルーズ船乗客からの施設使用料徴収実施に向けて、検討を進めるよう担当課に指示していることを説明。実施時期については、「クルーズ船専用岸壁供用開始に合わせ導入したい」と語った。