合格祈願しカツカレー/宮古島海上保安部
多良間中3年生にエール
【多良間】宮古島海上保安部は17日、巡視船「はりみず」(菊本豊船長)船内に高校受験を控える多良間中3年生13人を招き、合格を祈願するカツカレーを振る舞った。多良間島の海岸の砂を入れたお守りも全員にプレゼントし「カツカレーで験を担ぎ、受験に打ち勝って」とエールを送った。
「はりみず」に乗船している同村出身の亀川貴敏さんが、普天間港に入港する機会に「生徒たちは、卒業と同時に島を離れていく。中学校最後の思い出づくりになればとの思いで企画した」という。
生徒たちは全員で食事の準備をしたり、号令で一斉に食事を始めるなど、船内で実際に行われている食事を体験した。
比嘉優作君は「応援のカツカレーをご馳走してもらいうれしい。応援されているということを自覚し、試験当日は応援カレーを思い出して頑張りたい」と笑顔だった。
企画した亀川さんは「私も30年前に高校受験を経験した。入学時には緊張と不安もあったが、高校で学んだことを生かして海上保安官になることができた。さまざまな道があるが、まずは目の前にある高校受験をクリアすることが大事。全員合格を目指して頑張ってほしい」と激励した。
菊本船長は「楽しい思い出をつくり、高校受験を全力で頑張って」と励ました。
伊良皆光夫村長も生徒たちと一緒に参加し、宮古島海上保安部の特別な計らいに感謝した。
船外テロップでは「応援してくれる方々への思いを胸に活躍する事を期待します。島を離れても両親への感謝を胸に、また島の誇りを胸に活躍してください」とのメッセージを流した。