「宮古を戦場にするな」
市民団体 拳振り上げ抗議/陸自編成完結式
ミサイル基地いらない宮古島住民連絡会(仲里成繁共同代表)は26日、上野千代田の陸自駐屯地建設工事現場ゲート前で抗議集会を行った。同連絡会のメンバーら約40人が参加。のぼりや横断幕を掲げて陸上自衛隊第15旅団宮古警備隊の配備反対を訴えた。
抗議集会は、同日行われた同警備隊の編成完結式に合わせて行われた。
参加者はハンドマイクを手に「宮古を戦場にするな」、「宮古の地下水を守れ」、「工事を中止しろ」などとシュプレヒコールを上げながら、駐屯地に向かって拳を振り上げて抗議を行った。
集会には静岡や東京、神奈川などの県外からの参加者もいて「辺野古の問題は県民投票などで広がりを見せているが、南西諸島における陸自配備の問題はあまり周知されていない」と話し「この抗議行動で訴えていきたい。頑張ろう」と呼び掛けた。
同連絡会のメンバーらは、田中広明隊長に直接、決議文を渡したいと面会を要求した。
同隊の広報担当が調整したが、来客中ということ面会には応ずることはできず、児玉太郎副隊長が会うことで折り合いがついた。
仲里共同代表が「千代田の工事中止やミサイル配備計画の撤回」を盛り込んだ決議文と声明文を読み上げ、児玉副隊長に手渡した。
参加メンバーから「基地の中では、どんな職務が行われているのか」、「迷彩服で通勤しないでほしい」などの質問や要望が飛んだ。
児玉副隊長は「みなさんの生命と財産を守るために来ている。災害派遣や防衛、警備が任務」と説明して理解を求めた。