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産業・経済
2019年4月25日(木)8:57

海中公園に9万人/18年度利用

前年度比9000人減


「魚が寄ってきたよ」などと話しながら海中散歩を楽しむ利用者ら=24日、海中観察施設

「魚が寄ってきたよ」などと話しながら海中散歩を楽しむ利用者ら=24日、海中観察施設

 宮古島海業管理センター(豊見山健児社長)が管理運営する「宮古島海中公園」(鳥海喜代志園長)の2018年度海中観察施設利用者数がこのほどまとまった。それによると利用者数は17年度比で約9000人の減の9万326人だった。開園以来同施設の利用者数総計は18年度末で61万6763人だった。

 児童福祉週間の初日となる5月5日は、同施設の利用料金が小中学生は無料になり、利用した小中学生にはお菓子の配布などを予定している。

 18年度の利用者数減少について鳥海園長は、クルーズ船客が宮古島に着いてからの動向が変化し、買い物が増加して観光が減少していることと、下期のシルバー、シニア層の団体ツアーの減少が、約9000人減の70~80%を占めるのではないかと減少の要因を分析する。また、台風が多く、完全休園日が通算7日間あったことも影響した。

 クルーズ船客の減少はあるものの、島外からの個人や家族連れの観光客は増加傾向にあることや、カフェ「海遊」などの利用が増加していることなどから、全体の業績は維持しているという。また、下地島空港の開港による観光客の増加にも期待を寄せる。

 同施設で海中散歩を楽しんだ観光客からは「ガイドさんの説明が面白かった」などの声も多く聞かれるという。また、最近はサメやロウニンアジなど大型の魚も観察できる機会が増え、観光客を喜ばせている。

 鳥海園長は今後について「観光客も国際化しているので、多言語で対応できるようにしていきたい」と話し、職員には「海の営業に関わっている職業人として、海を安全に楽しんでもらえるように案内してほしい」と指導している。


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