児童館・複合施設建設へ/城辺地区検討委
旧役場跡地を利活用
城辺地区福祉施設等に関する基本計画(城辺児童館・複合施設)検討委員会の神里清春会長は18日、市役所平良庁舎に下地敏彦市長を訪ね、住民の意見をまとめた計画書を手渡した。児童館、多世代交流、子育て支援の機能を併せ持つ施設を、旧城辺町役場跡地に建設する。供用開始は2022年度の予定。
計画書を市長に手渡す
検討委員会は昨年から話し合いを重ね、1月20日に基本計画を決定した。神里会長は「みんなで話し合って基本計画をまとめた。地域にとって良い施設ができることを期待している」と報告した。
受け取った下地市長は「長い間お待たせした。城辺地区の皆さんが期待している施設。子供からお年寄りまで利用できる良い施設を造りたい」と述べた。
計画書では、施設の目指す方向性として▽子供の成長を育む「児童館」▽幅広い年齢層が気軽に集う「交流施設」▽子育ての不安や悩みなどを支える「子育て支援」-を三つの柱に据え、変化するニーズに柔軟に対応し、段階的に発展できる拠点施設を目指す。
施設内は児童館エリアと交流施設エリアに区分する。児童館エリアには遊戯室や図書室、相談室などを設置する。交流施設エリアには多目的ホール、会議室、キッチン付交流スペースを設ける。敷地内には、駐車場や駐輪場、遊び広場を整備する考え。
今後のスケジュールは、20年度に基本建築設計および実施設計を進め、21年度に建設工事を行い、22年度に供用開始する。建設費用は約2億円を見込んでいる。
旧城辺町役場跡地は国道390号沿いにあり、城辺小学校の敷地に隣接した場所。市都市計画マスタープランでは地域拠点ゾーンとして位置付けられている。