陸自700人配置が完了/宮古島駐屯地
佐藤司令「南西防衛の第一線」
陸上自衛隊宮古島駐屯地(佐藤慎二司令)配置部隊の配置完了を記念した編成完結行事が5日、同駐屯地で行われた。同駐屯地の宮古警備隊をはじめ、すでに配置されている部隊の隊員約200人が参加。佐藤司令は「宮古島は南西防衛の第一線。われわれの配備は島しょを守り抜くというわが国の断固たる意志。宮古島駐屯地隊員一同が自らの使命を果たし任務の完遂を誓う。皆の活躍を期待する」と訓示した。
同駐屯地にはこの日までに宮古警備隊(隊長・佐藤司令、約360人)、第7高射特科群(栗田昌彦群長、約180人)、第302地対艦ミサイル中隊(園村健之中隊長、60人)のほか、整備部隊やその他(会計等)で約700人の配置が完了した。
最も人数の多い宮古警備隊は中距離多目的誘導弾や地上レーダー装置1型などを有する隊で第7高射特化群は03式地対空誘導弾システムを運用。第302地対艦ミサイル中隊は12式地対艦誘導弾を運用する。
式典は新型コロナウイルスの感染拡大防止で、宮古島市も規模縮小での開催を要請しており、当初予定していた人数を大幅に縮小し自衛隊員のみ約200人で開催した。
佐藤司令は「宮古島駐屯地および所在部隊は国家と地域の期待を強く受け止め、駐屯地部隊としての使命を果たすべく、能力向上に努めるとともに、地域の安定、充実に寄与するよう努めていかなければならない」と強調。「宮古島駐屯地の一員として職務を誠実に遂行し、それぞれの持ち場を守り抜いてもらいたい。地域の皆さんには引き続き駐屯地、駐屯部隊への理解と協力を頂きたい」と訓示した。