夏まつり9月開催の方向/歩行者天国のみで19、20日
ミス宮古発表綱引きはなし/コロナ注視し、後日最終判断
宮古島夏まつり実行委員会(委員長・下地義治宮古島商工会議所会頭)が10日、宮古島商工会議所で開かれ、今年のまつりを例年より約2カ月ずらし、9月19、20日に開催することを確認した。開催イベントは市街地商店街での歩行者天国のみで、ミス宮古島の発表、東西大綱引き、豊年祈願祭は行わない。新型コロナウイルス感染症の状況を注視しながら、中止を含め最終判断する。
実行委員会では昨年実績の報告があった後、今年のまつりについて協議した。今年は新型コロナウイルスの感染拡大の影響で緊急事態宣言が出され、外出自粛要請や休校、「3密」防止が呼び掛けられるなど、各地のイベントは軒並み中止となっている。
宮古島では最大のスポーツイベントの全日本トライアスロン宮古島大会が今年は中止になっており、多良間島の八月踊りも中止が決まっている。5月下旬には全国で緊急事態宣言は解除されているが、状況は不透明だ。
実行委員会では東西大綱引きの綱製作、ミス宮古島選出の状況を確認した後、下地委員長が委員らに①縮小②延期③中止-の選択肢を提示し、意見を求めた。
大綱は材料のわらが発注されておらず、ミス宮古島の選出は年明けになる見通し。下地委員長は「開催するとなれば、歩行者天国と多少のステージイベントのみになるだろう。意見を聞かせてほしい」と投げ掛けた。委員からは中止を求める声は上がらず、開催を模索する意見が大半だった。
結局、新型コロナの状況と両にらみとなるが、時期を9月下旬とし、開催の方向でまとまった。特設ステージは設置することとし、委員からは地域の民俗芸能保存会の獅子舞の路上での演舞や「ちびっ子のど自慢」開催などの意見が出た。