総合体育館エリアに建設/市民プール
下地市長が方針示す
市は新たに建設を進める市総合体育館エリアに市民プールも建設する方針だ。26日、宮古体育大会の開会式で下地敏彦市長が方針を明らかにした。新総合体育館建設について、市は今年度で基本構想、計画をまとめ、来年度から基本設計に着手し、2023年の完成を目指す。内閣府、防衛省の補助金を活用し総事業費は現段階で45億円を見込んでいる。
現在の総合体育館は1984年に建設され老朽化が進んでいる。2003年の台風14号で屋根部分が損壊。補修工事を施したがその後は台風や大雨で雨漏りするようになり防水工事を重ねてきた。19年9月の台風13号の襲来で屋根の一部が吹き飛ぶなどの被害を受けて、市はこれまで進めていた大規模改修計画を見直し、建て替える方針を決めた。
現在は調査委託業務を行っており、それ踏まえて基本構想、計画を策定する。当初計画している新設体育館エリアの計画概要は、メインアリーナの床面積は約6200平方㍍で、現施設より2100平方㍍広くなる。収容人員は現行より2000人多い3000人を想定。サブアリーナやトレーニング室も備えて拡充させる予定で、市民プールも基本計画に盛り込む考えだ。
下地市長は「総合体育館は去った台風で屋根が落ちた。新しく作り替えるための方向性を協議している。今の施設より1・5倍から2倍くらいの施設を考えている。観覧席は1000席程度を予定し、本会場で試合をする前にウォームアップする会場としてサブ会場も建設を考えている」との考えを示した。
さらに「市民プールもこのエリアで作りたい。このエリアを宮古島のスポーツの中心地にする計画で、この建物を壊し、面積を広げ、着工する予定となっている」と説明した上で「皆さんには新しい施設で競技力の向上に頑張ってもらいたい」と話した。